ウマ娘Season2第8話

ウマ娘Season2第8話。今回はBS11で録画視聴、その後関テレでリアタイ視聴。本当はBS11をリアタイ視聴したかったけど寝落ちしてしまったので仕方ない。(ネタバレ注意)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の史実いろいろ。

OPのライスシャワーのワンカットとかのライスシャワーの目に青い火が灯るやつ→JRAの2012年CM「The Winner」天皇賞(春)のオマージュ。1話でのトウカイテイオー日本ダービーでもこのネタ(トウカイテイオーのは2011年のやつだけど)を拾っていたのでどっかで拾ってくれると思ってたらいきなりOPで出てきたものだからびっくりした。

個人的にこの頃のJRAのCM大好き。またこのテイストで作ってくれーーー

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Youtubeの方は1分29秒から。

 

ちなみに前回書けなかった、ライスシャワーの「ライスはヒールなんだよ」、ミホノブルボンの「あなたは私のヒーローだからです」というセリフも、このCMの「ヒールか、ヒーローか。悪夢か、奇跡か」というフレーズから取ってると思われる。流石に前回の記事で天皇賞(春)のネタバレになるこのCMには触れたくなかった。今回もレースで「ヒールじゃない、ヒーローだ!」のセリフがあった。

 

マチカネタンホイザの「変なもの食べたんじゃない、クモとか」→1994年の有馬記念直前に蕁麻疹で出走取消となったが、蕁麻疹の原因が飼い葉に紛れ込んだ蜘蛛を食べてしまったためらしい。

 

ライスシャワーの徹底的に追い込むトレーニングとレース前のオーラ→史実でも過酷な調教を積み、鞍上も「馬じゃない別の生き物のようだった」とコメントしていた。

 

メジロマックイーンのゲート入りを嫌う仕草→史実通り。アニメではライスシャワーの気迫に押された形だったが、真実はどうだったのやら。

 

 

スペシャルウィークの「宝塚記念グラスワンダーに似ている」というセリフ→史実では両馬とも的場均騎手が騎乗し、徹底マークを行いレースを制している。中の人ならぬ上の人ネタ。史実とは時系列が逆だけど。

 

2000m通過が2分4秒、走破タイムが3分17秒1のレコード→史実通り。

 

以降感想。

前回に引き続きライスシャワーに焦点を合わせた回。4話の記事を書いたときに「どう描かれるか気になる」と書いていたけど2話も中心になるとは思ってなかった。

 

ちなみにライスシャワーの主戦騎手であった的場均騎手は天皇賞(春)で優勝したときも含めてライスシャワーを悪役・敵役とする見方に不快感を抱いていたらしく、自著『夢無限』(流星社、2001年)の中で次のように述べている(ウィキペディアから引用)

確かに僕らはミホノブルボンの三冠を阻止し、メジロマックイーン天皇賞三連覇を阻んだ。アイドルホースたちが歴史的偉業を達成する瞬間を邪魔してばかり、そんな印象なのだろうか。しかし、競走馬と勝負師が勝ちにいっているのだ。そこには悪役も何も、ないはずである。
(中略)メジロマックイーンのときもそうだった。《関東の刺客》とか《マーク屋》とか言われるのは、決して気持ちのいいものではない。「こっちの気も知らないで……」と僕などは思ってしまう。
僕らは勝つために、最大限の努力をしている。その努力には、さまざまな思いや戦略が、たとえひとつでも違っていたら勝利を勝ち取ることなどできないほどの緊密さ、複雑さで絡み合っている。そのあたりをこそ見てほしいのだ。それこそが勝負の面白さ、レースの面白さでもあると僕は思う。
アイドルだとか悪役だとか、馬たちを擬人化しては、ドラマ仕立てで眺めるのも競馬のひとつの楽しみ方なのかも知れないが、そうした見方では決して感じ取れない、ずっと奥の深い、面白い世界が、そこには広がっているはずである[36]

ja.wikipedia.org

勉強不足なだけだろうが、ライスシャワー以上にヒール扱いされた競走馬を自分は知らない。そんな競走馬をどう描くのか気になってたけど、ここまでガッツリ中心に描いてくれるのは一競馬ファンとして嬉しい。

 

史実に触れるのはここまで、以降は純粋なアニメの感想。

ライスシャワーがテント張ったときにちらっと映ってるのはゆるキャンかな。それとメジロマックイーンの写真はどこから持ってきたのやら。

しれっと例の2人組がキタサンブラックサトノダイヤモンドと仲良くなってやがる。うらやましい、そこ変わってほしい。

最後の直線でのライスシャワー、さっきも書いたCMのオマージュもあるけど涙のようにも見えるのは狙ってるんだろうな。

レース後は7話の菊花賞と違って、ウマ娘たちと一部の観戦者、あと視聴者が祝福する形になっていたのすごくいい。(語彙力がない)

 

今回はコンビとかチームの繋がりが中心に描かれているように見える。スピカの6人組もいいし、トウカイテイオーメジロマックイーンのコンビもいいし、キタサンブラックサトノダイヤモンドのコンビもいいし、メジロパーマーダイタクヘリオスのコンビもいいし、カノープスの4人組もいいし。

でも前回、今回と描写されたライスシャワーミホノブルボンのコンビが一番すき。ライスシャワーのレース前の特訓に付き合うミホノブルボンに、レース後にやっぱり泣いてるライスと、それを慰めるブルボンと。

メジロマックイーンに焦点を合わせると、目の前の勝利にこだわって勝った5話と、トウカイテイオーのために勝つという思いがあって負けた今回とで対比になっているし、レース後のイクノディクタスとの掛け合いも良かった。

今回のEDでライスシャワーミホノブルボンが一緒にいるのを見て「あれ、最初からこの絵だったっけ?」と思って6話と2話を見返したら最初からこの絵だったわ。想像力(と観察力)が足りないよ。

 

さて次回は日本ダービー宝塚記念あたりかな。ここ2回が個人的にすごく揺さぶられたので以降持つか少し心配だったり。